
ハウスメーカーの選び方は営業マンが鍵になると言われることがありますが、一面では真実と言えます。営業マンから会社の方針が読み取れたり、人柄によって信頼感も生まれます。しかし、一人の営業マンから会社の全てがわかる訳ではありません。ハウスメーカーを知るには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
ハウスメーカーを選ぶ際にポイントとなるのは、技術力や坪単価と言った客観的な指標となります。技術力は研究開発にどれだけ予算をかけているかにより、ある程度は知ることが可能です。坪単価により建物のグレードを知ることができます。見積もりやデザインなど建物自体に現れる直接的な内容により選ぶこともできますが、会社全体の方針で判断する選び方もあります。ハウスメーカーの比較情報が掲載されているサイトもあるので、特徴をしっかりと押さえておくこともポイントです。
見積もりは価格を比較する上で必要ですが、価格だけで決められないのは住宅に限ったことではありません。見積もりの価格が会社により違いがある場合は、何か手落ちが無いかどうかを確認することが大切です。工法や仕上げの違いにより見積もりが違うのは当然と言えます。デザインは各社により異なりますが、好みで決めるしかありません。ハウスメーカーは多数のユーザーを対象としているので、醜いデザインは採用しないのが普通です。
ハウスメーカーを選ぶ場合に決め手となるのが、その会社が利益を第一に考えているのか、顧客の利益を第一に考えているのかの違いを知ることです。ほとんどのハウスメーカーが会社の利益を第一に考えるのは資本主義の社会では当然と言えます。しかし、消費者の側からは顧客を第一に考えてほしいものです。顧客の利益も考えてくれているかどうかを判断するには、工法を知る方法が有力となります。
ハウスメーカーは元々プレハブメーカーから出発したものですが、中には現場での一品生産をしている会社もあります。住宅の工法には木造の在来工法と2×4工法があり、さらに軽量鉄骨プレハブ工法があります。この中で現場での一品生産は木造の在来工法が該当し、2×4工法と軽量鉄骨プレハブ工法は工場での生産が主力です。ハウスメーカーの中でも木造在来工法を採用しているところは、顧客の利益を重視していると言えます。
工場で生産された住宅は会社ごとに規格化されたクローズ工法が採用されています。各社が独自の工法を使って生産されているので、高い性能を示す点では共通しています。しかし、高温多湿の日本の気候風土の中で、どの程度の耐久性を持つかは重要な判断材料となります。