ハウスメーカーの適切な断り方についても知っておきましょう
2019年12月10日
ハウスメーカーの営業マンは押しが強い人が多いので、もし断る場合は曖昧な返答は好ましくありません。断り方のコツは事前に理由を伝える手間を省かず、見積もり前の時点で毅然とした態度で断るべきです。見積もり前に理由を伝えるのはハウスメーカーに手間をかけさせないためです。見積もり後では予算オーバーを理由として断ることも可能ですが、心理的に断り難くなる傾向があります。
断るときに毅然とした態度が必要なのは、こちらの意図をはっきり相手に認識してもらうためです。こちらが曖昧な返答をしていたのでは、まだ建てる気があると誤解されてしまいます。断り方は難しくはなく、はっきりすることだけが必要です。親切に対応してくれた相手に断る場合は、それなりの理由を付け加えることが妥当です。特に親切にしてもらっていない場合は型通りの対応で問題はありません。
住宅の契約は書面によりなされますが、書面が無くても法的な責任が生じる場合があります。民法上の契約は原則として両者の意思が合致したことで成立するので、安易な口約束はしないことが必要です。交渉の途中で手付金を支払った場合で解約する場合は、倍返しなどの金銭的な負担が生じることを理解しておく必要があります。
ハウスメーカーに依頼する場合は、いくつかの会社を比較してから選ぶのが一般的です。その場合はそれぞれの担当者にその旨を伝えておくことで、不要なトラブルを起こさなくて済みます。好き嫌いが断る理由の場合は正直に理由を言うわけにはいきませんが、その場合でも毅然とした態度で断ることは必要です。設計をサービスにすると提示された場合でも、その会社に決め手がなければ断ることが必要です。実際の計画図作成はかなりの手間がかかるので、断り難くなります。
土地が決まっていない場合は条件の良い土地を提示してくれたハウスメーカーに依頼するのが良い場合もあります。複数の会社が競合した場合でも、土地を提示できないことが断られる理由ならば、相手も納得するでしょう。態度をはっきりさせないで、最後に断るのは避けるべきです。遅くても見積もりの前までには態度をはっきりさせたいところです。
見積もりが提出された後でも、断ることは可能です。工事契約前ならば、予算が合わないことを理由に断るのは仕方ありません。その場合は設計に関する代金の支払いを求められることがあります。設計は別途の契約により進めることができるので、その義務を果たすことは必要です。