工務店とハウスメーカーの違いとは?各特徴を知っておきましょう
2019年11月23日
住宅を依頼する場合、ハウスメーカーと工務店のどちらに依頼したらよいのか迷うところです。ハウスメーカーと工務店の違いや特徴を理解し、ブログ等も参考にしながら自分の目的に合うところに依頼することが勧められます。一条工務店は企業規模が大きく全国展開しているので、工務店ではなくハウスメーカーに分類されます。一条工務店のように名前の如何に関わらず、特徴で分類するのが適切な方法です。
工務店は企業規模が小さく、地域密着型なのが特徴です。プランの自由度は高く、ハウスメーカーと比較して価格は抑えめですが、企業規模が小さいので安定性では劣ります。工期は両者にほとんど違いはありませんが、保証の面ではハウスメーカーが充実しています。ブログ等でも利用者からその充実ぶりを評価するコメントが寄せられる傾向です。
ハウスメーカーに依頼した場合は得意とする工法を勧められることがあります。その場合はプランの自由度が無くなることも考慮する必要があるでしょう。工務店が採用する木造在来工法はプランの自由度が大きな工法です。筋違い壁を必要な箇所に入れることが求められる以外は、自由な間取りが採用できます。
工期は通常の場合、ハウスメーカーと工務店の間に大きな違いはありません。しかし、災害が起きた時など地元の工務店が使えない場合はハウスメーカーに依頼したほうが早くできます。全国規模で職人を手配できる体制が整っている会社は工期が早くなる利点があります。地域密着型の会社に依頼した場合は工事の順番を待たなければならないケースも生じます。
ハウスメーカーの目的は自社の利潤を追求することなので、利用者は注意が必要です。最新の技術も材料の節約に使われるだけでは消費者側のメリットはありません。優秀な研究者を消費者のために使うかどうかは会社によって異なるので、消費者はそのことを会社ごとに判断することが求められます。
工務店が採用する木造在来工法は筋違いを耐震要素としています。建築基準法で定められている最低限の設置では大きな地震で持つかどうか心配です。その場合は長期優良住宅の認定を取るか、住宅性能表示制度の耐震等級3を取得することで、必要な耐震性を得ることができます。工務店は住宅を商品とは考えず、施主と共につくる作品と捉える傾向があります。そのため、職人は技術的なこだわりが強く、優れたものとなるのが一般的です。ハウスメーカーを選ぶか工務店を選ぶかを利用者は慎重に判断することが求められます。